SBIエステートファイナンス(東京都)は、マイナビニュースのユーザーである60歳以上の持ち家所有者で「自宅を住み替えたいと考えている人」を対象にアンケート調査を実施した。
同社が、シニアで自宅を住み替えたいと考えている人を調査したところ、「実際に住み替える予定がない」と答えた人が約半数という結果となった。住み替えを希望していても実際に住み替える予定がない人は、費用を用意できないという問題を抱えており、自宅の売却資金に頼らざるを得ない状況。また、希望の物件が見つからないという悩みもあり、自宅の売却と住み替え先の購入を同時に行うことは、なかなかハードルが高いといえそうだ。自宅を売却する以外にも、60歳以上のシニアが融資を受けられるリ・バース60やリースバックなどのサービスが注目されている。住み替えを考える際は売却資金と比較検討することで、スムーズで賢い住み替えができるかもしれない。
住み替えたい理由としては、「建物の老朽化」と「間取りへの不満(広すぎる、狭すぎる)」がともに38%と、簡易なリフォームでは解決しにくい建物への不満であることがわかった。これらの不満を解決するには建て替えや間取り変更を伴うリフォームが必要であるため、そのような手間や費用をかけるのであれば、自宅を住み替える選択をされるのかもしれない。
また、住み替える予定が立っていない理由を見てみると、「希望に合う住み替え先がないから」が約半数という結果。続いて「住み替え費用が用意できないから」が36%となり、資金不足が原因で積極的に情報収集に取り掛かれていない様子が見える。なお、シニアが重視するのは圧倒的に利便性の高い物件だが、希望の利便性と購入可能予算内で物件を探すのは、シニアにとって非常に難しいことのようだ。