家具やインテリアアクセサリーZara Homeは、ベルギー人の建築家 兼 デザイナーのVincent Van Duysen (ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセン) を起用し、新しいコレクションを発表する。
新しいコレクションZara Home + by Vincent Van Duysenは、継続的なコラボレーションとして年2回発表される予定。まず第一弾として2022年6月30日にリビングルームにフォーカスしたコレクションをローンチする。
厳選された木材を採用した、絶妙な質感で触感の良い素材や仕上げによるタイムレスなフォルムのリビングルームシリーズが誕生。それぞれのピースにはシリアルナンバーが付けられ、今後のコレクションにも簡単にマッチするようにコード化されている。ヴァン・ドゥイセンは使い捨て文化に対して異議を唱え、どの製品も長く愛用できるように、また進化するインテリアに調和するように緻密に設計したという。
アームチェア、ラブシート、2人掛けソファ、3人掛けソファ、コーヒーテーブル、サイドテーブル、デスク、チェア、ラグ、テーブルランプ、各種アクセサリーなどがラインナップ。ヴァン・ドゥイセンは「私のデザインDNAがZara Homeと融合しているのです。このプロジェクトは、サイズ、タイプ、場所を問わず、どんなインテリアや家にもさりげなく溶け込むことができ、そしてどんな個性にも調和する、”カルチャーフレンドリー”なセレクションなのです。」としている。
*Vincent Van Duysen (ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセン)
1962年、ベルギーのローケレンに生まれる。ゲントのサンルカス建築大学で学位を取得後、ミラノのアルド・チビックに師事する。その後、ベルギーのアントワープでジャン・ド・ムルデルと共同制作を行う。1989年、 ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセン・アーキテクツ(Vincent Van Duysen Architects)を設立。ベルギー国内はもとより、ヨーロッパ、中東、アジア、米国に広がるハイエンドな住宅プロジェクトを中心に、数多くの国際的ブランドのプロダクトデザインから商業施設、大規模な建築プロジェクトまでさまざまな仕事を手がける。現在では30人のチームにまで成長した。建築、インテリア、プロダクトの3つの要素を融合させたデザインは、当初から高い評価を得ており、ヴァン・ドゥイセンの強みでもある。この3つの要素のバランスを少しずつ調整しながら空間デザインに取り入れ、そして常に本質を追求している。ピュアで手触りの良い素材を使用したクリーンでタイムレスな仕上がりは、文脈と伝統を尊重し、空間、テクスチャー、光の感覚と、最終的に使う人の物理的な体験を重視したアプローチが特徴的である。機能性、耐久性、快適性はヴァン・ドゥイセンの作品の主要な構成要素であり、美学を伝えることを恐れず、流行やトレンドとは無縁のところでそれらを語るのが彼の建築言語である。彼はこれまでに、ベルギー・デザイナー・オブ・ザ・イヤー、アンリ・ヴァン・デ・ヴェルデ生涯功労賞、EDIDA最優秀インテリアデザイナー賞などの数々の賞を受賞している。
また、建築雑誌「アーキテクチュラル・ダイジェスト」誌のAD100に選ばれ、Elle DécorのA-listにも複数回選出されている。2016年、ヴァン・ドゥイセンはイタリアンブランドMolteni & CとDadaのクリエイティブ・ディレクターに就任し、フラッグシップストアから展示会ブースのデザイン、そして新たに商品もデザインしブランドのグローバルイメージを一新した。2018年から2020年5月まで、それまでシニアデザイナーとして関わってきた、Sahco for Kvadratのアートディレクターに就任する。1994年以降、彼のプロジェクトは様々なモノグラフで世界トップクラスの媒体で取り上げられてきた。中には有名な出版社であるThames & Hudsonが編集したものもある。